家探しでありがちな詐欺

生活/Life

こんにちは。

2023年3月に宿泊施設に降り立ち、面接でなんとかフルタイム仕事をゲットして開始。他州からも家は探してきていたけど内覧に行けないので返事すらないので 本格的な家探しは現地でということになったものの 始めてみて あまりの詐欺の多さに驚愕した ので今回それを書きます。

賃貸詐欺天国@BC

多いのは知っていましたが 本当に多い です。いろんなサイトを今までみたり、職場の人に聞いてみたりしていて日本人の票が多いなと思ったサイトは

JPカナダ

Craigslist

Pad Mapper

Facebook Marketplace

All classifieds

liv.rent

カナダの人は Rentals.ca とか RentcafeApartment.com を勧める人もいたけどまあ家賃が高い!

実際の実在している大家さんから連絡が複数来たのが上記のサイト。それでも詐欺の案件もあったので、相手がところ構わずに登録して投稿しているようです。FBもJoin in 2023でプロフがない、好条件すぎる場合は疑わしく、また代理投稿のようなことをしている場合があります。詐欺が新規応募のテナントに対して、契約の条件のひとつとして 自分が持っている他の物件をテナントのFBで投稿してほしいと促すパターンがあります。

Kijijiも多くの人が利用していますが、愉快犯が多かったです。一度Adを投稿(部屋探してます)したら複数の人からテキストでメッセージ来て、家の写真送ってこられて内覧予約して行ったら違う人出てきた というものです。AdはFBでも投稿しない方がいいと思いました。

なのでFBだから、とかkijijiなど登録制のサイトだからといっても 内容は自分で読み解く必要があります。

本当に経費削減したい人や MAX賃金フィルターをかけている場合は 内覧に行くという約束にこぎつけるまでに、たくさんの詐欺パターンがあります。最終的にどんなパターンで金を払わせるのか興味あってギリギリまでやりとりしてみたケースなどもあって そのあたりを記録しておこうと思います。

代表的なパターン

超低価格、好条件でタワマンなどをオファーしてくるのは詐欺(10割といっていい)で奴らは人気のサイトなどにしれっと載せ、反応のあった人にメールやテキスト=電話番号のショートメッセージで物件の写真と詳細を送ってきて、多くの場合は

●物件を持っていますが、私はカナダにいません。

●アメリカや他国に在住している。

多かったのが宣教師で妻とボランティア活動(従順なキリスト教徒であることをアピール)していて、しばらくこちらに住むので家を貸したい。家族写真も貼ってくるし、かなり自分のことに関して詳細を書いてきます。こういうのがFBとKijijiから3件、Craigslistからも3,4件ありました。

●貸すのであれば 信頼できるテナントに管理してもらいたい。今回安く貸し出すのは テナントが短期で入居退去を繰り返されると逆に支出が多く、大切な資産を他国から管理するのに業者をいれたり、帰国したりと損失が多いからと「良いテナントに安く長く借りてほしい」などと安さに理由をつける。

●根ほり葉ほりこちらの事を聞いてきます。カナダに来た経緯、仕事のこと、趣味など 聞く内容は多岐にわたる。

●実際の住所や外観を送ってこない場合がある。なぜアドレスを聞けないのか聞いたら「今その家が空室であるということが第三者にわたると空き巣などにあうからだ」と回答。

●契約を交わすまでは一切支払いは発生しません と最初には言う。

*****あなたという良いテナントを見つけた、信頼関係を築いていきたいと促す*****

●アプリケーションフォームを送ってくる。

ここから内覧に向けて話をしましょう。ということに進む。鍵の受け渡しには業者を使うと言われ、

Heppner という会社に鍵を送付し、担当者が私に鍵を渡しにやってくる。好きな日にちに内覧して、気にいればいつでも入居可、そのまま鍵を保持してください。気にいらなければ担当者が鍵を引き取りにきます。とのことで Heppnerという会社からも登録の連絡がきました。

登録には、Tax などかなりの個人情報を入れなくてはいけないみたいで 入れる前にまたその会社が実在するのか調べてみたところ、名前としては実在していたけどその所在が(相手はドイツ在住 ということでドイツのHeppner)不透明な感じでした。暗号通貨の取引などもあるサイトのようだけどユーザーによっては悪用できそうな感じです。

その細かい個人情報を入れることにより、契約が本格的に進んでいるかのように思えることは確かですが、やはり対人の内覧でなはいという点はかなり怪しいので 最後まで疑ってかかっている(詐欺っぽいから、他の物件も同時進行で探しながら)と アラが見えてきました。

それまでのメールのやりとりはとても親切で丁寧で、詳細を書いてきていたのですが 実際、鍵送るよという段階で(以下、全文)

*********************************

Sorry to bother you, but there seems to be a small problem. I want to give you a quick update as I received an email from the Heppner team saying that your package is temporarily on hold because their agent is having an issue with customs. (鍵送る段階で税関にひっかかったんだ)

Customs rejects the documents because the documentation is incomplete, they do not have the full proof of payment in the contract. Please find attached our contract and after number 4, the first month’s rent is not paid. (書類と1か月分の支払いが完了していないから)

They explained the problem to me and for a contract to be valid it must have at least the first month’s rent covered in order to comply with all the laws and regulations of the country; These documents must be accurate and complete! (国の法律で支払いが完了していないとできない)

Sorry for the misunderstanding, but it seems that the contract is void, so the first month’s rent must be registered in the contract, otherwise the package will be rejected.

(誤解していて申し訳ない。このままだと契約破棄になってしまう)

PS.

Please accept our sincere apologies for this inconvenience and unexpected problem, but we were not aware of this. I hope that you understand me! (予想外の問題が起きた、僕らは知らなかったんだ。頼むからわかってくれ)

I am very happy that I chose you and I don’t want to start this collaboration wrong, because you are a great person with a good profile, you are the best to live in this comfortable apartment, from which I am sure you will enjoy every day. (物件はきっと良いはずだからアナタは毎日楽しく過ごせるはず、そしていいプロフィールをもった人だ。あなたを選べて私は嬉しい)

I want to solve this problem somehow, because I have come this far, so I talked to my wife and we decided to give you a month off and pay half ($500) of the remaining amount.

(この問題を解決するために、支払いの半分を僕たちが持つよ)

Please consider this UNIQUE offer, 1 month free rent (May) + half of the balance from April (you won’t have to pay me back) so that you have everything paid for by June 1st.

(ユニークなオファーを考えてみて。最初の契約金を僕たちが半分払うから 残りはアナタが用意してくれたら)

The apartment is fully furnished and ready for immediate occupation, don’t miss it… I can offer this opportunity only this time!

I checked with the company again and they said that the transaction will resume as soon as their team has the amount, so to prevent some delays or fees, your payment ($500) is required as soon as possible.

(会社に確認したら契約を破棄しないために、なる早で500ドル払ってくれないかな)

Try to make this payment and contact the company, I want you to receive the keys today or if you no longer want to rent, let me know soon and I will cancel everything.

(鍵をアナタに今日受け取ってほしいんだ。)

That being said, please consider this offer seriously!

I’m looking forward to hearing back soon and doing business with you.

****************************************

これを、鍵の受け取り日に連絡してくるのです。

どうです?丁寧だけど、アラが見えまくりでしょ?

軽いタッチではじめて しばらくやりとりをして、さも あなたが信頼できるテナントであると評して 他国にいる自分は立ち会えそうにないので 不動産管理などをしている会社に依頼して内覧できるように手配する、その方法を伝えてくる。

3月からの家探しはこのような詐欺(この👆の案件が一番巧妙なやりとりでした)が 合計5件もありました。最初のがこの👆のやつだった(やりとりをしただけで金銭の被害はなしでした)ので 後の4件は即分かりました。 

冷やかしの愉快犯も多い

そして、また別の詐欺というか愉快犯というのは ただ、家を必死に探している人にいたずらしたいというアホな輩。物件の記載を見て問い合わせ送ってみたら連絡が来て 内覧に来ていいよ と時間などを指定。返信も早くて、すごい前向きな回答で期待をもたせてきます。行く前にGoogleマップでいつも物件の実存を確認するんだけど、行ってからピンポン押したら「そんなの募集してない」「名前も違う」ということ。コンタクト先の☎番号にメッセージをしたら「それは私は投稿してなくて詐欺だからフラグを立てておいてください。」と言われたことも。サイト内でフラグを立てて通告しているとサイト側が探ってくれて削除してくれます。(Craigslist / Pad Mapperなど)

本格的にお金を取ってやろうという詐欺の見分けとしてのポイントは

●とにかく安すぎて条件良すぎる

●先に魅力的な写真をたくさん送ってくる

●内覧の前に申込書を記入させる

●大家は他国にいる

また、そんなこと続きだったので連絡をもらった大家から内覧の前に「詐欺が多いので、実存を確認したいのでSNSなどをお持ちですか?(私のは先にFBなどで確認できますよと送っている)」と聞いたらキレて☎してきて「個人の☎番号から わざわざメッセージしてやってるのに(言い方は上から目線)大家である私の情報を確認するって失礼だろ?借りたい人は山ほどいるんだ、あんただけが希望者だと思うなよ!」て怒鳴られたり。

でもその人のそれまでのやりとりも詐欺と全く同じだったので そうだったのかも。

もう散々な家探し@バンクーバー。

人間不信に(ならんけど)なりそう。

いや、予算に余裕がある人はたぶんこんな目には合わないのかもしれないです。

JPカナダは日本人が多く利用するサイトですが

私が問い合わせに送った2件は、部屋の記載が少なかったので詳細を聞きながら自分の状況と希望(個別のアパート、共有なし)を伝えたら そんな値段で見つかるわけないだろ?ここをどこだと思ってるの?バンクーバーよ?勉強不足もいいとこよ!と(JPカナダの回答で、よく質問に回答している日本人が先輩面してオラオラで返してくることを見かけるけど、私が送ったのは英語の大家)送ってこられて、「詳細がないので聞いてみただけですよ 条件違うなら応募はしません、情報をありがとう。」 て送っても永遠に返信かえってきたりします。

「ワンベッドルームで母親と10代の息子がどうやって住むというの?一緒に寝る
の?そんなことある?」

●息子がベッドルーム使用して 親はリビングで寝る。カナダの家は広いから十分です。

●もし安い提示であれば、2人で応募可であれば その賃料は?って聞いてるのに

「この値段でどうやって2人で借りようと思ってるの?」とか。いや、だから状況すべて書いてありますー。そして「一人用」の物件と記載があれば応募はしません。ないから聞いてるだけですよ、と。

中でも毎日チェックしていたのはCraigslistとFBで、物件少ないけど詐欺などの報告や応募した物件が疑わしい場合は連絡くるのがPadmapperなのでこの3つはよく見ていました。これのどのサイトにも詐欺がありえるし、バンクーバーは高いから足元みてくる大家も多い。ひと昔前ならバンクーバー新報という掲示板もあってVanに向かう知人がよく頼りにしていたのを見聞きしてたけど閉鎖されたみたい。

相場としては 2人住まいの

ワンベッドルーム(1LDK)は1500ドル以下で見つけられたらかなり安いんだそう。

ちなみに前州のマニトバ州は 1000-1300ドルで見つけられるかと思います。

で、街を練り歩いて For rentの看板を探し☎をすると、その物件はNGでも他の物件を紹介してくれるという案件が複数あったので そういう土着型の方法も時間がある人にはいいかも。私はフルタイム仕事あったしエアビー泊だったので 最初は休みの日に電車で駅降りて歩いたりしてたけど 結局ネット探しオンリーになってゆきました。

なんでかっていうと、練り歩くのにBC州は坂道多くて 本当ーーーーに疲れます。

でも練り歩いた方が詐欺は少ないだろうと思います。

というわけで、今回は詐欺の話でした。

BCで3年ぶりに見れた桜たち。可愛い。

バイビー!

プロフィール
著者
chieson

写真・歌・英語・グラフィックデザインを実務と自力で学び、旧友の縁をきっかけに子連れで海外移住したクリエイター。カナダで寿司屋の厨房で働く日本食LOVER。日本グッズ販売 chiesondo で検索してね。

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