食べ物の嗜好いろいろ@カナダ

健康/Health care

本日はカナダでは食べ物の嗜好がいろいろですよという事について、です。

日本でも10数年、飲食店で働いてきたのですが、お客さんの好き嫌いやアレルギー対応に出会うことは多くはなかったです。ただ外国人も来るレストランが多かったので 外国人はリクエストが多いなーとは思っていましたが カナダにきて、それが当たり前であることを実感してます。

グルテンフリー

いわゆる小麦製品のアレルギー(または気をつかうべき体質の人)で、けっこういます。

グルテンフリーのリクエストを受けたらまず、手袋を新しいものに交換。勤務しているのが巻き寿司メインメニューなので巻きすを使うのですが、他の注文で使った同じ巻きすは使いません。まな板も違うところで、含まれる具を抜くか差し替えるかして 包丁もそれ用に新しいものを使います。作り終えるまで他のメニューは触りません。

加工品を(カニカマとか、ドレッシングや和えてある製品や、衣のついた揚げ物など すべてアレルゲンリストにしてあるのですが 確認して)抜いて、醤油はそれ用の物を使います(醤油の原料は/大豆、小麦、食塩、アルコールが主)。ビーガンじゃないのでマヨネーズは酢の種類によってはOKということになるようです。パン粉ももちろんNGです。

酢の種類は 穀物酢、モルト原料だと麦なんでNGですが 米酢の他リンゴ酢も原料で可だと先日のお客さんは言っていました。

息子が砂糖制限をしてだいぶ良くはなってきたのですが ある時期以降、改善が悪化はせずとも止まっていました。ふと思えばこっち来てから米の美味しさが半減して(てか不味い!)パン・パスタ類が確実に増えていたので小麦制限も加え、ジュースも人工甘味料を汲みしてダイエットドリンクやスポドリはやめ、有機果物100%と糖分なしのソーダ割としました。

2021年の6月から1カ月、2週間で長年の腹痛が消えたのですが、テストのためにまた少し解禁にして やはり腹痛が出始めたので 10月からまた制限(制限というか代替えに置き換え)です。肌はまだ完治しておりませんが、1年、2年、3年前(全身カサブタ、頭にも膿、ベッドは血だらけ、皮だらけ)に比べると 顔のニキビはすべて消え、元の男前が復活(親バカですがw)。とても改善していると思われます。本当に全身だったけど 残すところ 耳、ひじの裏の改善を待っているところです。

完全にOFFれない場合が出てくるかもしれないので amazon でGluten ease というサプリを購入。

分解できにくい体質の人が、グルテンとってしまったときに分解してくれるそうです。まだ使用はしてないですが、代替え品がないもの(うどんとか)を食べる事があれば使ってみたいと思います。サプリなどを与える時は 自分がまず服用してそれから異常がなければ子供にも って感じでやってます。

ビーガン&ベジタリアン

日本よりはけっこう多いかと。

ビーガンもいろいろ種類があるようですが、個人の主義でありアレルギーではないのでそこまで厳密に手袋や包丁までは気にする必要はないと思われます。下記のような細かい種類の指定をしてくる人はあまりいませんが「ビーガンなのー。でも乳製品はOK。」という感じで言ってくれることが多いです。醤油やだし系、乳製品、卵、はみちつなどが含まれる物は抜きます。

乳製品のアレルギーなどに関しては、デイリー、ラクトース(を抜いて、とかアレルギーなの と)言われることが多いです。

ビーガン(植物性食品のみ可)

 動物由来の製品をとらないと選択している人達の 総称

●ラクト・ベジタリアン(植物性食品と乳製品が可)

 ラクト=ラテン語で「乳」※ラクトアイス

●ラクト・オボ・ベジタリアン(植物性食品と乳製品、卵が可)

 オボ=ラテン語の「卵」※Ovum(オウム)オムライスもここから??説あり。

●ペスコ・ベジタリアン(植物性食品と魚、卵、乳製品がOK)

 ぺスコ=ラテン語「魚」※ペスカトーレ は魚釣り師の意味だそうです。

ビーガンに多いのが 玄米好き。但し、すべての玄米が良い状態で炊飯されてるかどうかは炊き方次第です。私の知る限り、自然派の飲食店以外、浸水させて毒素を抜くなどの処理をしているのは見たことないです。

宗教上の理由

これも日本よりは断然多いです。昔ホテルで勤務していた時のゲストにビーガンに関して聞かれたらとりあえずインドレストランを勧めたりしていました。

●イスラム教徒 豚肉(出汁から触れるものすべて)とアルコール

●ヒンズー教徒 牛肉、豚肉(肉全般)魚介、卵、ネギ科の植物

●ユダヤ教徒 豚(ひづめが割れていて反芻する動物=牛、ヤギ、鹿などは可)でエビ、カニ、タコ(ひれと鱗がある魚介類は可)その種によって鳥類乳製品と肉との取り合わせ(同種の動物の両方を一度の食事で合わせてはいけない)ちょっとややこしそう!聖典の教えに従って決められているんだとか。

でも私の店にはそのような系統(俗にいえば頭にターバン巻いてる系の人達)はほとんど来ません。おそらく自国の料理屋さんに行かれるのが一番安心なのでしょう。こちらも、本来はNGなのでしょうが、採用の時に そのあたりの宗教の方は食文化が違うので採用しにくいといった傾向にあるようです。

ピーナッツ

アナフィラキシーを起こす可能性もあるため、お菓子の箱にはピーナッツを扱ってない工場で生産されていますという イラストがついていることがあります。ピーナッツはアレルギーも多いですが、アレルギーではない人は健康のために摂るのか、あちこちでピーナッツのお菓子やバターを見ます。

私の息子はナッツと魚卵のアレルギーですが、アナフィラキシーの度合いは、

ナッツ➡公園で同じクラスの子の子守のオバちゃんにもらったようで、口に含んだ瞬間に痒みを感じ、自動的にゲボっと吐き出した後も2~3日は痒みと違和感が残ってました。(1粒でも飲み込んでしまった時は喉から食道あたりに痒みと違和感が数日残る)過去、胡麻ドレッシングに含まれていた時も 胡麻ドレッシングは好きなのに なんかこれ無理と言うので見ると材料に入っていました。

魚卵➡以前和食レストランで私がトイレにたった隙に、友人家族がいくらを与えたようで2粒ほど触って 口も手も真っ赤に腫れ、1カ月身体に痒みと蕁麻疹が消えず😭 子の父も強烈なアレルギーでしたのでこちらは遺伝だと思われますが 生魚もまだ食べてない2歳の子になぜいくらを与えたのかな💦

ピーナッツは豆科で、アーモンドやクルミなどは違う種だそうです。ピーナッツがNGでもアーモンドはいける、とかあるそうですが実際のアレルギー検査でひとつひとつの食材を検査する項目は私の地区(大阪市の某医院たち)ではなかったので、ピーナッツしか調べられていません。息子はアーモンドもクルミも試したことありますが口に含むと違和感ありで、食感も似てて全く好きではないというので除去しています。アーモンドやクルミが脳に良いとかおススメされることはあってもそんな状態なら無理に摂って克服する必要ないと 私は思っています。

その他 卵、マンゴー、アボカド、パイナップル、きゅうり、魚介類(日本では甲殻類が多いかな?こっちは貝類の人がたまに)、またデーリー(乳製品)、MSG(味の素みたいなやつ)をなどもアレルギーとしてお客さんからちょくちょく聞きます。

フライパンは分けられても 揚げ物は一か所で同じ油を使用するので揚げ物オーダーでアレルギーのある人には 必ず聞いてからOKならGOです。それぞれに多くはないですが 日本で遭遇するより種類や対応することが多いと思います。

好き嫌いにも柔軟に対応

日本では〇〇抜き というとワガママという印象を持たれそうだと思ったりしますが、こちらは個人の好き嫌いに対応します。チリソースをかけて、とか HOISHNソース(中国・香港あたりの海鮮甘味噌みたいなソース)にしてとか、SPICYじゃなくて普通のマヨネーズがいいとか いろいろなリクエストがほぼ毎日あります。

「No XXXXX」の声が多いなと思うのが Spicy、魚卵、マンゴー、きゅうり、ネギ、ピーマン、人参、マッシュルーム(私の職場にあるのはしいたけ)等をよく耳にします。また、生ものや、辛いのが苦手という人も。  

そこで Built your own (とかCreate your own)として自分で具材を決められるメニューを持つ店もかなり多いです。日本でいうところのトッピング自由なピザ屋さんみたいな感じで。アジア料理店でよく見るのはハワイアンならしい丼ぶりのPoke bowl。生野菜がテンコ盛りで、プロテインは選択、だいたい店舗独自のタレとマリネしてのせられている丼ぶりではよくこのBuilt your own を見かけますよ。

ちなみに私が今勤務しているところのPoke bowlはこんな感じです。※写真は公式Twitterより

CHOSABI POKE BOWL / Twitter

日本でいろいろリクエストすると 「このクソ忙しい時に、空気が読めないウザイ客」になるけど ここでは当たり前。満足するために自分達の好みを主張します。店側ができない理由がある場合はできない、と答えれば納得もしてくれます。(胡瓜要らないから魚に変えて とか明らかに料金の差があるものや、食品の質が下がるようなこと、無料のリクエストが多すぎるなど)

カナダの健康志向

カナダ永住権保持者は医療は無料(処方せんは有料)ですが、専門医を受診するにはかかりつけ医を通じて何か月も待たなくてはいけない場合があり、日本時代から持病がある場合は予めご家族や友人の紹介を経てリサーチをかけた方がよさそうです。予約できるクリニックもあるけど、日本のように体調不調の時にパッと行けそうな病院の種類が少ない?せいか 個々に健康を意識した生活を送ろうとしていてジョギングしている人などとてもよく見かけるし上記のグルテンフリーとリクエストしてくるのが百貫デブっていうのもいます。健康に気を遣ってるのか遣ってないのか・・・または、スイーツほしさにご飯を制御しているのか、個々の趣味嗜好は自由だからか。。。。

なんかよく分からないほどの百貫デブが多いのが気になるところですが

たぶん趣向的に ケーキやドーナツ、バーガーなどが多いので 砂糖・油だと思いますね。

というわけで 今日は健康を考える食事の話でした。マニトバ州は早くも雪が積もってます。バスが来ても走れない季節がやってきました。来年は引越していたい。

では!

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