2022年5月追記 ★来た当初は保湿剤もステロイドも必須な状態だったのですが 食や糖質の制限でステロイドは不要に、またこの記事にある保湿剤も当初は使ってはいたものの 使用する必要がなくなっています。糖質制限の記事はこちらで 食の方はこちらで更新しています。
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⬇️ここからは当時の記事⬇️
前回は頭痛薬の話をしましたが 今回はカナダでの保湿剤探し。
まず知っておくべきはカナダは乾燥がすごい、すごいっていうかひどい。お菓子も袋開けておいておいても湿気らないんですよ。そして家の中、アパート全体のヒーターが効いているので家の中で寒さを感じることはありません。雪も降るけどボタ雪ではないです。最初にカナダに下見に来た時は5日で親子共に唇割れました。最初の年はリップクリームは必須かも。
ニベアメンタームとメンソレータムは同じ株から生まれた会社みたいな感じで、販売権を持った会社が買収され~倒産して~その後再建というストーリーがあるそうです。さて、乾燥に弱いアトピー肌の保湿剤はどうやって見つけてゆくのか。。。そもそもアトピーという病名の認知度は?
アトピーという病名は認識されていない
カナダ移住のビザの申請を出して3か月後に健康診断の要請があり病院へ。ドイツ人の担当医は息子の肌を見てひどすぎてポカーン( ゚д゚)となっていたのですがアトピーという単語は海外で認識されてないようでググっておられました。アトピーは湿疹(=Eczema エグズイーマと発音)というひとくくりの中にいれられます。
花粉症(スギとヒノキ)は飛んでる日は急に痒くなって掻いてしまって荒れる。外で出たら掻いてすぐ帰ってくる生活でした。クシャミと鼻水だと思ってたけどその年は皮膚に来る花粉症で顔は全面やけどみたいになりました。

カナダのビザ申請用の子供(当時13歳)の健康診断を扱う病院は関西にはなく、東京くんだりまで行くことに。しかも健康診断は1カ月以内に行けという指示でした。仕事も急に休まねばならず、急だから連休もらえなくて往復、親子で日帰り新幹線。ものすごい出費でしたよ。トホホ、、、。
日本でアレルギー専門医は受診してアレルゲンの検査を受けた時は中学生でこんな数値は見たことないと言われました。アトピーの数値はTARC(Thymus and activation regulated chemokine 難しい・・・)で示されます。
TARC(タルク/ターク)はアトピー性皮膚炎の症状の重症度を測定する血液検査です。TARCとは白血球遊走作用を持つケモカインの一種で、リンパ球の1つであるTh2細胞を病変局所に引き寄せて、IgE産生や好酸球の浸潤・活性化させ、アレルギー反応を亢進させることで、アトピー性皮膚炎の症状を増悪させると考えられています。血清中のTARC 値は、アトピー性皮膚炎において重症患者ほど高値を示します。また同一患者においては炎症の強さによく一致して上下し、重症化すると上昇し、治療によって軽快すると減少します。このためTARCの測定はアトピー性皮膚炎の病態を客観的に数値化することで重症度の評価に有用で、治療方法・薬の選択や治療の効果判定に用いられます。(CRCサイトより抜粋)
専門用語がズラリ・・・ IgEというのは体内にあるアレルゲンに対する抗体で肥満細胞と結合していて、この肥満細胞はアレルゲンと出会うと、ヒスタミンを放出するらしく。そのヒスタミンがアレルギー反応を起こすんだそうです。だから、アレルギーには抗ヒスタミン剤がよく処方されるんですね。

へェー。。。難しいけど その原因を知っていくことで処方薬の意味が分かる。

基準値は大人の 正常な人で450、中等で度のアトピーは760、重症は3000 以上 で、息子の数値は4500 でした。
鎖骨周りや背中、脇の下が悪化していて腕を上げるのも痛くて副鼻腔炎の頭痛もあって学校も休んでいたので入院をすすめられましたが 入所は1年半以上空き待ち。待っている間にカナダへの渡航日が来ました。
アトピーには保湿剤入りのステロイドが処方
日本で処方されていたのはステロイドのマイザーで(強いレベル)当初は塗ると痒くなって自分でとったりしてしまったり、薄目に塗ってましたが塗ると痒いから早くやめたくて 減らす段階を判断するのが早すぎてリバウンドしたりバクテリア感染などの悪化もしました。
今は定期的にステロイドは使ってしっかり安定させてからほんの少しづつやめていく方向に決め、環境をも変えるためにカナダにきて、スギ花粉がなくなった分か だいぶマシになったと思います。ただ、カナダでアトピーが認識されていなくて単なる「湿疹」扱いです。学校の先生もしかり、メールで病状を送っても文章あんまり読んでくれないので「一体どういう病状なのだ」と呼び出されて何度も同じ説明をすることになりました。
アトピー+病状でやっかいだったのはマラセチアのアレルギー数値が高かったことです。
汗をかくと強烈な痒みが発作のように起こる。カナダのお風呂の記事 に少し書いておりますので参考までに。

ちなみに 薬を塗るのに当然手を使いますが、塗る方にも影響するので直接塗らないような工夫や、使い捨て手袋 をした方がよさげ。ステロイドを長年手で塗り続けたという人から、やめてから塗っていた手の箇所が湿疹に悩まさているので直塗りはしない方がいいとアドバイスありました。
手袋は売ってなくもないんですが、はっきり言ってショボいので日本で買えるならベストでしょう。
アマゾンは品薄なのかよさげなのが見つかりませんでした。こちらは楽天です。


カナダの医療
カナダでは永住者の医療は無料です(歯医者は除く)が処方される薬は有料です。
まず、かかりつけ医になってくれる人を探して、電話で軽く問診してから受診日が決まり
受診してから必要であれば専門医紹介、専門医の受診までかなり時間(3-6か月)
を要すると聞いています。
早期発見などの疾患は手遅れになるということも否めないってことでしょうか。Walk-in できるクリニックはあるんですけど 副鼻腔炎の症状はコロナとかぶるのであまり連れていきたくもない感じです。そんな面倒くささからか、カナダ人でもかかりつけ医を決めてない人もいます。私達は移住の提案者&スポンサーを介してかかりつけ医にはなってもらえたのですが処方されたのは日本と同じ強度のステロイドと痒み止めクリームと鼻消毒液、痒みのトラウマや頭痛の予防薬にもなる、不登校=情緒不安定ということで抗うつ剤(初)でこれには副作用があり相談してゆかないといけなくて、頭痛だけだったのが 下痢&吐き気を繰り返し、余計にそれで他の症状がでるという日本と同じ状態になってしまい 日本では医師の判断で停止したんだけど こちらはもう自己判断で飲み薬は停止。
保湿剤は日本ではシアバターを使っていてそれの残りを日本から持参しました。直後は多少ベタつくので本人が当初嫌がりましたけど、肌にしみこんでゆくし翌日はいい感じ。今は唯一ひどくならない保湿剤であると認識しているので塗ってます。トップにでてくる手の上にのってる写真がシアバターです。ただし膿が出ている時は不可です。まず薬で表面を治してから 保湿として使うのがよいみたい。
黒人ミックスキッズにはココアバターを使っている子もいますが うちはシアバターで今は精製ものを使ってて 見つけやすいのは未精製のものなので次はこっちかな。
カナダの医師からすすめられたスキンケア3社
かかりつけ医からおススメされた保湿剤をご紹介します。
① Aveeno 公式サイトは こちら。
アメリカの会社でJohnson&Johnsonが所有しているそうな。保湿剤で検索するとたくさんのレビューがあがっているのが無臭・無香料 unscented (未精製)の保湿剤。Aveeno製品でよく見かけるのが天然シアバター入りのもの。
私の息子は黒人ミックスの乾燥肌で白く粉ふくときがあるので赤ちゃんの頃からバター系を使っています。いろいろ試しましたが馬油も含みオイル系は全てカサカサになりました。バター系が苦手な方にはベタつくので向きませんがオイルと違って肌にはしみこみますし、次の日がいつもいい感じで子供だけでなく私も使ってます。
普通肌の保湿また、痒みをとめることにおいて 特筆されているのが こちら。(Anti-itch と 書いてあれば、痒み止め効果がある) ドラッグストアの Shoppers にいつも値札だけあって品がなかったので売れてるのか誰か一人が爆買いしてるかどっちかだろうと思っていましたが 在庫ひとつ見つけた時に購入。クリームの色は濃いピンク色。塗ると肌がピンクになり服にもつきますよ と薬剤師さんが念を押すように案内してくれましたが 息子の肌は茶褐色で何も変わりませんでした。あ、そうか。薬剤師さんはけっこう白めの白人の女性だったなと思いました。即効き目は微妙ですが局部麻酔に使われる成分が少し混ざっているとのことで局部麻酔ってなんかちょっと怖いけど 15分ほどで痒みのことを忘れていそうな感じはします。その後もShoppers行きましたが常に在庫が少ない。
➡ 痒みがだいぶマシっぽいので 最近は使用していません。
②Vaseline 公式サイトはこちら。
英国とオランダの会社であるユニリーバが所有する石油ゼリーベース(石油を高純度に精製したゼリー)の製品のアメリカブランド。ニベアなんかにも含まれる潤滑油で、こちらは純度100%ですと、かなりの保湿力ありますがシアバターと違って肌にしみこまなくてあちこちベタベタになるので 息子には使ってませんがローションは自分で使っています。移住を勧めてくれた友はワセリン100%を手湿疹の治療に綿の手袋をして使っています。こちらはクリックしたら香りが選べます。
③Galaxal Base (ギャラクシャル ベース) 公式サイトはこちら。
医師からのおススメは以上の3社でした。
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その他、先ほどのリップと同じNIVEA(ニベア)もあります。
その他の移住者からの有名どころは Cetaphil (セタフィル) Aveeno と同じくアメリカの会社で、近年は日本でも発売しているので渡航前に買ってみてもよいかも。日本のアマゾンはこちら。人気票として貼りましたが、ローションはオイルを含むのでオイル系が全滅だったうちの息子には使用していませんのでがカナダで保湿を探している人がこぞっておススメしておられるようです。使ってみるとしたらオイルの入ってないボディクウォッシュかな。とはいえ、基本 お湯シャン、お湯風呂家族で週に1回使うか使わないかです。
と、いうわけでカナダで見つける保湿剤のお話でした。
また良さそうなもの、人気のものを発見したら書きますね。ではまた!
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